生理痛・更年期障害など女性特有のお悩みに

はりきゅうで女性ホルモンを活性化

こどもイメージ女性は初潮を迎えると急に身体にいろんな変化が出てきます。もちろん、月経もそうです。また女性ホルモンの分泌が活発になります。女性特有の悩みは、ダイエットも含め身体の悩みから心の悩みも多いと私は感じています。

女性は自分で思っているよりも繊細で、心の動きにも波がありますし、身体は冷えやすく緊張もしやすいです。そして大切な子宮や卵巣を持って生れて来ますね。今は服装も露出したものも多いですし、空調も効きすぎている環境が多いので、ホルモンのバランスが乱れ、子宮筋腫や卵巣のう腫など様々な病気となって現れやすくなっています。

はりをすると何が良くなるのかというと、まず「気」に働きかけることで活力が出てきます。『気』と『血』の流れを悪くしている『よどみ』を丁寧に取り除くことで、気と血の流れが良くなり身体がぽかぽかしてきます。子宮の周りの血流も良くなり、月経などの悩みもだんだん消失していきます。そうすると自然と女性ホルモンも活性化し、体調が良くなってきます。

『血』と密接につながっているのは『肝』という川の流れです。この流れを診ると硬くなっていたり、逆に力がなく弱くなっている場合があります。全てが肝という川に反応が出る訳ではないですが、女性特有の症状に関係しています。

頭痛や目まい、貧血、下痢気味、PMS(生理前症候群)、月経不順、更年期障害、こころに関わる不眠傾向、気分に波がある、身体がだるい、目の乾き痛み、肩こりなどの症状に効果が期待できます。

生理前症候群(PMS)の治療

女性イメージ月経前の3~10日に精神的・身体的に症状が現れ、月経が来ると症状が消えていくという「生理前症候群(PMS)」に悩まされている方が近年増えています。

統計PMSを乗り切る方法について教えて! | 生理の知恵袋 カラダ編 | 生理のお悩み相談室 | ソフィ-ユニ・チャーム 2014年1月6日~1月14日のアンケートより)によると、
PMSの症状があるかどうかについて 「たまにある 43%」、「毎回ある 38%」、「とくにない 10%」、「ほとんどない 9%」 というように、ほとんどの女性が感じています。

上位に入る症状は、 イライラ(64%)、胸が張る(40%)、腹痛(40%)、眠気(36%)、肌荒れ(35%) となっています。

精神的な症状には、イライラする・精神的に不安定・憂鬱な気分になる・無気力・集中できない・ぼーっとしてしまう・朝起きるのが辛い・寝付けない・睡眠が取れないといった症状があります。

身体的には数え切れないほどの症状が挙げられますが、頭痛・腹痛・胃の痛み・食欲不振、増進・胸の痛み・吐き気・めまい・微熱・のどの引っかかり・目の奥の痛み・身体のだるさ・デリケートゾーンのかゆみ・おりものが増えるなどがあります。

このような悩みも、はりきゅうをすることにより、子宮から身体が整えられて改善します。

女性の月経の悩みは生理前だけではなく、生理中の強い痛みや生理周期が早い遅い、1カ月以上生理が来ない、ピルを服用して生理を来させている、薬がないと生理が起こせない、様々だと思います。

生理の悩みの原因は不明ですが、西洋医学的に言えばホルモンの異常です。東洋医学的には、身体の冷えや子宮の状態がふかふかではなく委縮してしまって子宮が寒がっている状態になります。また、考えすぎてしまったり心配事が多かったりなどの内因(感情面)で月経に現れることも多いのです。

心と体のケアを経絡治療で整えてあげることをおすすめしています。

更年期障害の悩み

シニア女性イメージ更年期障害は主に40代後半から50代にいろいろな症状で現れます。閉経間近になると急に生理痛のひどい痛みや、下腹部の違和感・頭痛・めまい・ほてり・動悸・食欲不振・お腹の膨満感・嘔吐・肩こり・喉の違和感・精神的な不安定などが起こり、その症状や期間には個人差があります。

病院で「更年期障害だね。お薬(安定剤など)を出しましょう」と言われ、お薬づけになってしまうケースもあります。お薬を1度使うと依存してしまい、一生お薬を飲む生活、さらにはそのお薬も効かず、もっと強いものを使用しどんどんと悪循環な身体の状況に追い込んでしまう場合もあります。

ホルモンの状態が乱れているという原因もありますが、感情の乱れも良くありません。常に身体と心は一体。どちらかが乱れれば辛い状態になります。

どうしてはりきゅう治療が良いのでしょうか。それは、感情とお身体の気のよどみを診て治療ができるからです。人間の身体に1番エネルギーが蓄えられる所というのは、気の川でいうと『腎』といわれる川の場所です。『腎』というのは、先天的にも後天的にも大事な力を蓄えています。40代後半くらいから閉経がありホルモンのバランスが乱れると、『腎』の川がよどみが、最初は少しでも徐々に増え、勝手に衰えていかせます。また、急に体温が上がった様な症状や、汗をものすごくかいてしまう症状は、『心』という川の流れによどみが現れ症状を引き起こしているからです。

この『腎』と『心』の川のバランスを整えれば、徐々に改善していくのです。もちろん、『腎』と『心』だけによどみがあるわけではないので、他の川の流れも診ます。

不妊症でお悩みの方、これからお子さんを授かりたい方

妊娠・こどもイメージ当治療室では、妊娠をされたい方の応援に積極的に取り組んでいます。現在、お子さんを授かりたいために専門のクリニックに行っている方が本当に多いです。

そこでは、排卵誘発剤を使います。その他、足りていないホルモンを注射や、おしり・腰の下の方に貼るシールを使って補い、卵子の成長や子宮内膜の厚さを保つようなお薬を使用します。不妊治療にはお薬が必要不可欠です。

しかし、本来の身体が持っているリズムとは違うリズムをお薬を使って身体に強いている訳ですから、意外に負担はかかっているものです。

また、排卵誘発剤の多くは脳の下垂体に直接働きかけホルモンの分泌を促進させるものなので、ただただホルモンを促進させても、受け身であるお身体が整っていないと十分な効果が得られない場合があります。

疲れている身体、整っていない身体はザルのように穴だらけの器のようなものです。いくら水を注いでも、まずは穴を少しずつ塞いであげないことには良い効果が得られません。不妊治療を頑張れば頑張るほど、その穴は大きくなっているのかもしれません。良かれと思って努力していることがお身体を痛めつけている可能性もあるのです。

経絡治療は、まず身体を整える治療です。

はりきゅうがなぜ不妊治療に効果的なのか、私自身も不思議だなぁと思うことがあります。逆子が戻るということも不思議でなりません。しかし、人間だれしも、身体のバランスがあり、気の川が存在しているのです。表面や身体の中を巡り身体に必要なエネルギーを満たしてくれています。『気』『血』『水』のバランスが乱れているので、大事な子宮や卵巣に支障を来たしてるのです。

経絡治療は、気の流れを良くする、そうすることによって自分の力で治ろうとします。はりきゅう治療で子宮や卵巣、周りの血流がよくなることで自然と命が宿ります。

穴の空いた器を大事にし、修復し、万全の態勢で整えてからお薬の力を借りることにより身体の負担なく、相乗効果が生まれます。お薬を効きやすくすること。そして、副作用を最小限にすること。それによって、妊娠しやすいお身体に導いていくことができます。

また、不妊治療をされている方は感情面でも不安定になります。悩みを吐き出す場所が少なく気持ちを共有してもらえる方が身近におらず、職場や友達に理解してもらえないだろうと思っている方は多いと思います。

まだまだ、不妊治療に対しての理解がなく、心ない言葉で傷ついたことで公表することをためらう方が多いようです。その結果、ひとりで悶々と考えてしまい、精神面で追い込まれていくという状況になります。感情面は、身体にも絶大な影響を及ぼします。

お身体と心のケアを一緒に考え、向き合い妊娠できる身体へと改善することが近道だと考えます。

産前・産後・妊娠の準備に

妊娠・こどもイメージ女性の身体は、非常に繊細です。自分を取り巻く環境によって身体も精神的な面も安定していれば良いのですが、時に不安定になります。

生理の周期と同じように、妊娠すると悪阻があり心身ともに疲れ、お腹のあかちゃんと共に10か月ほど過ごし体力を消耗します。出産後は子育てに追われて自分よりもこども優先、いつの間にか身体に変化が現れる方も多いでしょう。腰痛・肩こり・身体の倦怠感など、出産の時の大イベントで、体質が変わる方もいらっしゃいます。

女性が何よりも大事にしたい『子宮』。はりで子宮の環境を良くすると、赤ちゃんが宿った時に気持ちの良い子宮で育つことができます。血流が良く、ふかふかのお布団のような子宮の状態が望ましいのです。足の冷えやお腹の冷えは大敵といえます。

はりをして、すぐに温かくなるのは難しいですが、治療を継続していくと、だんだんと冷えが取れてくるのがわかってきます。それと同時にお腹のお肌の状態も柔らかくなります。

また、逆子になっても経絡治療を受けていると返りやすくなります。妊娠準備から妊娠生活、出産、産後のケア全てに効果があります。

これまでたくさんのエネルギーを使った身体に、経絡治療でお身体の気を整え、よどみを徐々になくしていきましょう。ご自身の身体とお子さんの為に産科はりきゅう治療をおすすめしています。

睡眠の問題(不眠・睡眠障害)

睡眠イメージ睡眠が上手にとれない・・・。朝身体がだるくて起きられない・夜の寝付きが良くない・夜中に何度も起きる・昼間に眠くなる。こういった症状で悩んでいる方も多いのではないかと思います。

それは環境によるストレスが1番の原因ではないかと考えます。睡眠の質が良くない状況では、疲れがきちんととれず、仕事やプライベートの時間を充実させられません。

東洋医学には、内因(感情)が原因で、気の川によどみができ睡眠に影響が出るといわれています。悩み過ぎれば寝付きが悪くなる、イライラすれば途中で何回も起きてしまう。その様なお身体の状態を、経絡治療によって改善できることもあります。

睡眠は非常に大事です。はりきゅう治療では、睡眠に関していろんな診方ができます。例えば、寝付きが悪いけど、寝てしまえば熟睡できるという方は『脾』の川によどみが出ていることが多く、脾の川の場所を触ると弾力がないことやつやがない、かさついているなどの所見が診えます。また、朝早くに目が覚める方、浅い眠りの方は『腎』の川の流れに診られます。このように、おひとりおひとりで睡眠の症状やお身体に出ている症状によって、よどみの出る川の場所が違います。そのよどみをキレイに流すことによって徐々に睡眠の問題がなくなっていきます。

また、自宅でできるお灸の指導もしていますので、治療室とご自宅でのケアができるとさらに良いと思います。

当治療室のはりは浅いはりと気持ちの良いお灸ですすめていきます。心地良く静かなお部屋でリラックスしながら、眠りやすい身体になるよう気のバランスを整え、質の高い睡眠をとれるよう、状態を良くしていきます。

いつも、緊張してばかりいるご自身のお身体、経絡治療を通して質の良い睡眠にしませんか。