気のいろいろ??

さて、前回の『本格的な秋』の日記の続編。気にはいろいろな働きがあるとお伝えしました。また気は肺金経の川と関係が深いともお話ししました。今日は気のいろいろを分かりやすくお話しようと思います。

まず経絡治療で生命力の強化をするとか免疫力を上げる事が大事だとホームページにもお話しています。その気は『原気(げんき)』と言って両親から受け継いだ気の力になります。生命力の原動力となるもので、おへその辺りにこの気は集められ身体の川の気を利用して全身を巡り臓器などに活力を与えています。この元気が強いと病気に罹りにくく下腹部に張りがあって力があると言われていますがこの元気が衰えてくると、下腹部が軟弱になり病気に罹りやすくなり冷えや疲れやすかったりという状況になります。

そして、『宗気(そうき)』と呼ばれる気があります。この気は秋と関りのある肺と深いとされています。この気は胸の辺りに蓄えられていて心臓の拍動を力強くしたり、呼吸を整えてくれています。この気の力が衰えると呼吸が短くなったり声が出しにくくなったりという状況になります。

次に『営気(えいき)』という気がありますが、これは栄気とも言います。この気は生まれてきてご両親からもらった気の後につくられていく気の事です。後天の精と言って食事や睡眠などから得る力と関りがあります。身体の陰の部分の働きを主にしている気で営気は血に変化して体の中を巡り栄養を与え活動し続けています。『衛気(えき)』という気もあり『営気』が陰の部分を巡っている逆を巡っています。陽の部分の働きをしています。営気と同じで生まれてきたときにご両親からもらった気の後につくられるのですが衛気は身体の陽の部分を巡っているので皮膚の表面や毛穴などを守ってくれています。分かりやすく言うと外から入ってくるばい菌から守って防衛的な働きをします。

どれも大事な気の働きをしているのが少しでも分かっていただけると嬉しいです。こういった自然の流れや季節、天気を計算して数千年も前から人間が発見してきた東洋医学の思想をやはり無視はできない時代にもなっています。気の働きは身体の全部を巡り、身体の浅い所も深い所も隅々まで行きわたっているのですからとても重要です。今はお薬で抑えてしまうのでその時その時に出る身体のサインを見逃してしまいます。1番怖いのはお薬の効き目が絶大に大きい事です。サインを無視しその症状だけを診て抑えることによってまた違った症状が出る。この悪循環は身体にも負担になります。

気の働きがどんなに大事かをなんとなくでもわかっていただけることで普段からそんなことに気を付けるべきかが分かってくる訳です。こうやって書いているともっと伝えたい事が思い浮かんできて長々となってしまうので続きは次回にしたいと思います。東洋医学って面白いなぁって感じてもらえるだけでも幸いです。

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